【論破王】西村ひろゆき氏が議論に強い理由は知識や頭の良さじゃない

論破王として有名なひろゆき氏ですが、彼があれほど議論に強くて相手を論破しまくれる理由はなんだと思いますか?

 

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知識が豊富だから?
頭が良いから?

もちろん、それらも理由の一部ではありますが、議論の強さを生み出している根本的な要素は別にあると考えています。

それは

「そもそも議論に勝とうとしていないから」

言い換えると

「特定の思想を持ち合わせていないから」

だから議論に強い。というか負けないんですよね。

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例えば「主張A vs 主張B」の議論があったとします。議論でもディベートでもなんでもいいです。

通常であればAB双方が自分の主張を述べたり、相手の主張を潰したりして、加点や減点を繰り返して最終的にポイントが高い方がオーディエンスから勝ちと評価されます。

ところが、ひろゆき氏の場合はそもそも「AでもBでもどっちでもいい」と思ってるんですよ。Aを通したいとかBを通したいという思想を持ち合わせていません。
AでもBでもないZのポジションで議論に参加しています。

するとどのような戦いになるのかというと、

まず、ひろゆき氏は一切自分の主張をしないので、相手はひろゆき氏に対して一切攻撃が出来ません。
何も主張しないので、ひろゆき氏の主張に対して間違いを指摘したり矛盾を指摘したりってことが出来ないんですね。そもそも何も主張してこないので。

で、逆にひろゆき氏は相手の主張をひたすら引き出します。
・どうしたいんですか?
・それは何故ですか?
・どうやってやるんですか?
みたいに。

相手の主張に穴や突っ込みどころが見つかるまで、です。
一旦主張に穴をみたけたら、あとはそこをほじくって穴を広げるだけです。
・それ事実と異なりますよね?
・それってなんかデータあるんですか?
・なんで嘘つくんですか?
すると、相手側の主張はどんどん減点されていきます。

それをタイムアップまで続ければ相手側は主張を潰され大幅な減点のために負けます。
タイムアップの前に相手が何も反論できなくなってライフゼロになっても負けです。

こんな感じで、ひろゆき氏自らはAの主張もBの主張もせずZポジションから相手の言いたいことをつぶしてるだけなのでほぼ負けません。

 

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とはいえ、シチュエーションによってはAかBか必ずどちらかのポジションを取らなければならないこともありますので、この場合にどう議論に勝ってるのかも少し補足します。

相手がAだからひろゆきさんはB側で議論してくださいみたいな状況ですね。

この場合も基本は同じでB側のポジションを取りつつもやってることは、Zポジションからの相手の主張つぶしです。
Aの主張が間違っていることをオーディエンスに示せば、相対的にBの方が正しいというジャッジを勝ち取れます。

あと、B側のポジションにおかれて何かしらの主張を求められた場合は、かたくなに事実のみを主張します。
・こういうデータがあります。
・こういう判例・事例がありました。
・あの人はこう言いました。
みたいな。

「自分はこうしたい」などの思想は極力持ち出しません。

すると事実しか言っていないので、事実に対しては誰も反論したり突っ込んだり出来ないので、ひろゆき氏側が減点されることはありません。

「あなたが間違ってるからわたしが正しい」という背理法てきな勝ち方をしていると言ってもいいかもしれません。(背理法であってますかね?)

 

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ということで、ひろゆき氏が議論に強いのは

「偏った思想からの主張はせず、AでもBでもないZポジションから相手の主張の穴をほじくるだけの簡単なお仕事をしているから」

だと考えています。

しかし、この戦法を使おうとすると、ひろゆき氏並みの知識量や頭の回転の早さがないと使えない戦い方だってことですね。

ここまで話したのはあくまでも僕の感想なので、もし本人に否定されたら謝ります。